TOTO(北九州市)が展開する「ベッドサイド水洗トイレ」は、これまで困難とされていたベッドサイドへの後付けが可能な水洗トイレ。細い配管を通すだけで設置できるため、壁への工事も最小限で済み、定位置に固定されないため必要に応じて移動もできる。一般的なトイレ工事に不可欠な排水管の勾配も必要ない。
「ベッドサイド水洗トイレ」導入によるメリットは、(1)人の手を借りずに用が足せるため、家族や介護者に対する気遣いを軽減、(2)水洗トイレなので使用後の後始末がいらず、ポータブルトイレのバケツによる汚物処理が不要、(3)移動負荷を軽減、(4)オムツ使用によるADL(日常生活動作)低下を防止、(5)オムツ交換などの介助負担を緩和、などさまざまな面にわたる。
製品の特徴では、ウォシュレットによって温水でおしりを洗うことができるほか、便座は暖房便座付きで冬でも温かい。立ち座りをサポートするアームレストは、座った状態でのバランスを確保し、介助の際には邪魔にならないように跳ね上げることができる。また、ガーゼや尿取りパッドなどがたまったら、異常を音声とLEDで知らせる仕組みも備える。水に流せないものを誤って落とした場合でも、後ろのパネルを開けて取り出すことができる。
同製品は2015年4月から介護保険給付によって購入が可能な「介護保険 特定福祉用具購入」の指定対象となった。また、その優れた製品性能から、第6回ロボット大賞サービスロボット部門「優秀賞」や「2014年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日経MJ賞」を受賞している。
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