三菱電機(東京都千代田区)は2月29日、同社の太陽光発電システム事業に関する取り組みについて説明した。
2014年8月に立ち上げたスマートハウス関連のトータルブランド「ENEDIA(エネディア)」を推進し、住宅用太陽光発電(PV)の販売と、住設・家電製品の豊富な品ぞろえを生かした提案を強化していくと表明した。
エネディアが考える豊かな暮らしは、電気を極力使わないのではなく「ムダなくかしこく積極的に使う」暮らし。「つくる・ためる・かしこくつかう」の3つの技術を進化・拡充することで、工務店へのソリューション提案を強化する。
豊かな暮らしを実現するためにはまだまだPVのシステム発電量を増やす必要があるとして、「つくる」技術として住宅用太陽電池モジュールの新商品「マルチルーフ245Wシリーズ」6機種を6月20日に発売する。
PERC構造セルの採用により発電ロスを低減、SE構造セルの採用とセルサイズの拡大によりモジュール出力を従来品より15W向上。従来品に続いて25年間の出力保証を無償で実現した。
また、施工方法を見直し、垂木がない(見つけにくい)屋根にも設置できる野地板固定方法も導入した。
形状は長方形、正方形(ハーフ)、これらのスリムタイプ、台形(左右)の6種類。出力を向上しながら従来品よりも低価格化し、長方形(PV-MA2450M)が10万2900円。
「ためる」技術としては2つの取り組みを強化する。
1つは、電気自動車(EV)・PV・系統の3電力を混ぜてシームレスに使えるEV用パワーコンディショナ「SMART V2H」。今回、車両特定を不要にしたことで、一般販売を開始する。
3月下旬に発売する最新モデルには、PV用パワコンを2台設置する場合(計10kW未満)でも余剰売電を維持できるタイプをラインアップする。
2つめに、NEC製小型蓄電システム(7.8kWh)の取り扱いを本格化。PVとのセット販売を進める。
また「かしこくつかう」技術として「三菱HEMS」をPVや蓄電システムとあわせて提案する。
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