遠州鉄道(浜松市)とLIXIL住宅研究所(フィアスホーム・東京都江東区)は26日、提携後初のモデルハウス「アリエッタDS」を公開した。
「アリエッタDS」は、「世界基準の断熱性能」をうたう高性能住宅。「スイスに学んだ断熱性能の家」がコンセプトで、北海道基準を超える性能であった前モデル「アリエッタ」からさらに性能を高めた。4つのポイントで、Q値0.88、C値0.58、太陽光パネルなしで年間暖房費2万円を実現する。
➀ダブル断熱工法(オリジナル高性能パネル=画像参照)➁トリプルガラス樹脂サッシ(熱貫流率0.79W/[m2・K]のエルスターX)➂優れた気密性の確保(輻射熱を85%反射するデュポン製透湿防水遮熱シート)➃熱交換型換気システム(エコエア90)の4点が標準採用。その上で全棟気密系測定を実施していく。
価格は坪単価約70万円を予定。
遠州鉄道取締役・不動産事業部本部長の中村昭さんは、「モデルハウスは数値をしっかり示すことができ、高い断熱性能を求めるお客様に対する訴求力が高い。また、熱交換型換気によりエアコン1台で部屋ごとの温度差がなく、冬場は暖かく夏は涼しい。入ってもらえればすぐに魅力を感じてもらえる」と説明。
LIXIL住宅研究所社長の今城幸さんは、「静岡エリアは非常に激戦区であると認識している。『アリエッタDS』は、LIXILグループが自信を持って送る最高品質の商品だ」と話した。
4月には浜松市内総合展示場にもモデルハウスを出す予定で、そちらは「アリエッタDS」をバージョンアップしたものになるという。
遠州鉄道としては同社オリジナル商品も引き続き並列して展開していく。目標棟数は3年目に20棟(年間)としている。
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