国土交通省は12月の新設住宅着工統計をまとめた。貸家は増えたが、持ち家と分譲住宅が減り、全体でも前年同月比2%減の9万8849戸となった。前年同月比マイナスは6カ月ぶり。
●利用関係別
持ち家は2万6896戸で、4カ月連続のマイナス(前年同月比2.2%減)と低調。
分譲も2万8712戸で2カ月連続のマイナス(8.9%減)となった。ただし戸建て分譲は7.1%増と好調で、25カ月連続プラス。その一方でマンションが17・7%の大幅減。2カ月連続でマイナスとなった。特に、首都圏は39・4%減で3カ月連続のマイナスとなった。
貸家は2.1%増の4万2025戸で6カ月連続のプラス。4カ月連続で4万戸超と好調で、これは9年3〜12月の10カ月連続に次ぐ水準。国交省では「リート(不動産投資信託)の対象となる物件が増えてきた」ことを好調の理由として挙げている。
●戸建て工法別
戸建ては0.1%減の3万9018戸。戸建てを工法別にみると、在来が前年比0%(増減なし)の2万7218戸。2×4が4.1%増の4484戸、プレハブが1.3%増の5579戸、その他が13.7%減の1737戸だった。
●16年の年計
平成16年の1年間の新設住宅着工戸数は前年比2.5%増の118万9049戸で、2年連続の増加。持ち家が0.8%減の36万9852戸で、前年のプラスから再びマイナスに。貸家は3%増の46万4976戸で4年連続プラス、分譲住宅が5.8%増の34万5501戸で2年連続プラスとなった。
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