国土交通省は、CLT(直交集成板)に関する技術的な環境整備を進めている。このほど告示案として技術基準と基準強度、燃えしろなどを公表、3月8日までパブリックコメントを募集している。4月に告示公布と施行を予定している。告示の施行によりこれまで設計が面倒だった時刻歴応答解析から比較的簡単な許容応力度計算でも建設が可能になる。
内容は、CLTパネル工法を用いた建築物などの技術的基準、建築基準法施行令81条第2項第1号イ関連の構造計算書を定める件、基礎・主要構造部などに使用する建築材料や適合すべきJIS、JASおよび品質に関する技術的基準を定める件、さらにCLTの許容応力度および材料強度なおどに関するもの。
告示により、CLTパネルを使用した建築物の構造計算については、規模によっては保有水平耐力計算、限界耐力計算、許容応力度計算が使えるようになる。
また、CLTを用いた壁、床・屋根について「燃えしろ設計」による準耐火構造なども規定する。
来年度以降、仕様規定の整備も進める。
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