LIXIL(東京都千代田区)は「湯を、愉しむ。時を、味わう。」をコンセプトとして2014年8月に発売したシステムバスルーム「SPAGE(スパージュ)」を、“暮らしのリズムをつくるお風呂”としてさらに進化させて今年4月1日に新発売する。2月16日、都内で新商品発表会を開催した。
発表会に出席した同社執行役員兼LIXIL Water Technology Japan浴室事業部長の深尾修司氏は、新提案する「スパージュ」の開発背景について「日本はいつもお湯から暮らしのリズムを作ってきた」「温泉とはどういうことなのかをもう一度考えた」と語った上で、温泉での「昼」「夜」「朝」の場面ごとの愉しみを、家庭で気軽に味わえるような商品として開発したと説明した。
新提案するアイテムのうち、浴槽に渡して多目的に利用できるソフト素材の「マルチボード」は、その上に腰掛けると着衣のままで「足湯」が楽しめるほか、入浴時に読書を楽しんだり飲み物を置いたりする机にも使用できる。日中に自宅で過ごす時間の多い婦人や高齢者にとって、気軽に温泉の非日常を楽しむことができるアイテムとなる。
気泡を含まない広がりある水流がお湯を攪拌しながら体を包み込む「サイレントジェット」は、階下への振動や騒音が気になるマンションでも設置可能な静穏さを備える。「アクアフィール」(肩湯)とともに就寝前の夜の入浴時に体の疲れをほぐすものとして新たに提案する。
「スパージュ」の発売当初から採用している32型大画面液晶テレビ「アクアシアター」では、業界初となるインターネット利用を実現。入浴しながらネット動画などの視聴が可能となる。
そのほか、同商品の特徴の一つである「オーバーヘッドシャワー」のバリエーションに、高級ホテルなどで採用されているグローエ社のシャワーシステムを追加。また、浴室の空間コーディネートの選択の幅を広げるため、800mmx200mmの大判タイル2種類(「ウッドホワイト」、「ウッドブラウン」)を追加して、高級感とタイルならではの手触りや味わいを表現した。
サイズのバリエーションは、戸建て住宅からマンションのリフォームまで対応できるよう、従来の各5サイズから各8サイズにラインナップを拡大。価格もベーシックなタイプで100万円を下回るように設定した。
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