全国に居宅介護サービスを展開するやさしい手(東京都目黒区)は、「なぜ在宅生活継続ができなくなったのか」「在宅生活継続の障害とは何か」をさぐるため、社内アンケートを実施しその結果を発表した。
在宅生活を中断、または継続が不可能となった理由について調べたところ、66%が「入院」をあげた。また、その「入院」にいたった要因として、71.3%が要介護者の病状悪化や急病、怪我などの「要介護者の状態変化」をあげていることがわかった。
どうすれば、在宅生活を継続・在宅復帰できたかという質問には、「在宅医療の導入」と「24時間対応のサービスの導入」が必要であるという回答が58.5%にのぼった。
同社では、在宅生活を継続するためには、中断する「きっかけ」が生じた人に対して、退院支援・在宅復帰を支えるためのケアマネジメント強化が必要であると指摘する。
調査は、やさしい手の訪問介護を利用する高齢者のうち、2015年11月度および12月度に、在宅生活が中断もしくは継続不可能となった利用者を対象に、2016年1月に実施された。有効回答は373件。
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