大阪府住宅供給公社(大阪市中央区)はこのほど、泉北ニュータウン(堺市南区)の茶山台団地で取り組んでいる団地再生モデル事業の目玉として、『団地滞在生活型コミュニティ支援プロジェクト』を開始した。
昨年11月に大阪市内から同団地に移住したライターの東善仁(ひがし よしひと)さんが、実際の団地暮らしを通じて「トライ&エラー」を繰り返しながら、よりよい暮らし方の発見やつながりの場所づくりを目的に1年間活動していくもの。東さんは、普段の仕事の傍ら、最近ではまちづくり活動にも多く携わっており、コミュニティ支援への関心や知識は十分だという。
具体的な活動は、(1)集会所を活用した持ち寄り型のミニライブラリー『茶山台としょかん』の運営や、団地内外問わず地域にいる人材資源の発掘やコーディネートなど団地コミュニティの醸成業務、(2)専用ホームページやSNSなどの媒体を活用した茶山台団地の魅力情報発信、(3)公社と一緒に開催する団地内イベントの運営やサポートなど。
『茶山台としょかん』では、昨年12月のキックオフイベントとして、みんなで図書館の本箱を作るイベントを開催。団地に住む子どもたちも参加して、地元大阪産ヒノキの間伐材を使った本箱を作った。
今後は、『茶山台としょかん』のウェブサイトから同プロジェクトについて広く情報発信を行うほか、「としょかんだより」の配布、団地の子どもたちとの「茶山台楽団」の結成、堺市のイベント「まちの住みかを楽しもう」への出展、団地の茶道部とのコラボイベント「野点(のだて)」の開催などを控える。
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