安井建設(愛知県江南市)の展開する「アトリエ・コ・ラボ」事業部は13日、ZEH(ゼロエネルギーハウス)とSE構法を標準化することを発表した。あわせて、「平屋の家」「物干し土間を蓄熱スペースとして活かした家」「ガレージのある家」「完全分離2世帯住宅」「部分分離2世帯住宅」の5つのコンセプトモデルを発表し、提案力をより高いレベルに押し上げる考えだ。
アトリエ・コ・ラボは年間約20棟のパッシブデザイン住宅を受注。契約物件のおよそ8割でコンクリートなど、蓄熱体をデザイン的に配置し室温を安定させるという提案が採用されており、平均単価が高くなっている。現在、Q値は1.9以下、目標自然室温は夏32℃以下、冬15℃以上を指標に掲げている。
SE構法による木造金物工法と構造計算も特徴で、大空間とともに南側の大開口を実現することで、「冬の晴れた日の太陽熱による日射取得を大きく得る」=「室温の上昇とエアコン使用の抑止による省エネルギーにも寄与する」といった顧客提案につなげている。
ZEHは太陽光発電搭載の標準化で実現。あわせて全棟温熱計算を行うことで、より少ない初期投資で実現できることをアピールする。パッシブデザインによる光熱費削減と、太陽光発電搭載による光熱費削減の双方を提示することで、初期投資とランニングコストを考えた「生涯コスト提案」をより一層進めていく方針だ。
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