不動産ビッグデータでビジネス展開するスタイルアクト(東京都中央区)は、32回目となるマンション購入検討者への定例意識調査の結果を公表した。マンション購入についての質問では、「買い時ではない(買い時ではない+あまり買い時ではない) 」とする数値が、「買い時(買い時+やや買い時)」とする数値を上回り、その差を表すマンション買い時DIは-28.4ポイントとなった。前回の-6.7ポイントから、マイナス幅が21.7ポイント拡大する結果となっている。
現在の物件価格については「高い(購入を諦めるほど+ためらうほど)」と回答した人は前回と同様の7割だが、1年後の価格変化について「上がる」と予想したのは51%となり、前回よりも急激に減少した。
消費者は不動産価格の上昇が停滞傾向にあることを感じており、買い時感の減少につながっている。
一方、「売り時(売り時+やや売り時)」と強く感じている割合が22%から36%へと上昇しており、価格が踊り場を迎えたと感じる消費者が多いことがわかる。
また、基礎ぐい問題の発覚前後で、基礎や構造に対する意識の変化を調べたところ、発覚前は51%が確認していたと回答したが、発覚後は78%が確認意向があると回答しており、関心の高さがうかがえる結果となった。
調査は、スタイルアクトが運営する「住まいサーフィン」の登録会員のうち、直近3カ月間に新築マンションの販売センターに行った人を対象に実施。調査期間は2016年1月5日から8日で、回収サンプルは116件。
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