富士通(東京都港区)は、東京電力(東京都千代田区)が経済産業省資源エネルギー庁から採択を受けた「次世代双方向通信出力制御緊急実証事業」の実証実験において、リアルタイムで太陽光発電状況を把握しながら、住宅機器のよりきめ細かな出力制御が可能なクラウド型HEMSの構築に協力している。実証実験は昨年12月に開始され、今年2月まで行われる。
同実験では、同社の家電やエネルギー機器のネットワーク制御を行うソフトウェア「スマートセンシングプラットフォーム(SSPF)」のプラグイン技術を用いて、複数の異なるプロトコルやメーカー間のインターフェースを標準化することで、クラウドから共通のインターフェースで機器を制御するHEMSを実現。
それにより、早稲田大学EMS新宿実証センターに設置した出力制御指令発信サーバと、同所のスマートハウス環境、東京電力の技術開発センター内の太陽光発電設備などを双方向で結び、ネットワークソリューションの有効性の検証を行う。
同社は、同実験への協力を通じて、多種多様な機器をクラウドから制御することが求められる新たなIoTサービスの創出に向けて、効率的で高品質な機器制御を可能にするネットワークソリューションの提供と、様々な分野へのアプリケーションの応用を支援する。
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