カナイ(埼玉県八潮市)は、くぎの耐食性向上を確認するため、亜鉛めっきによる防錆処理がどの程度影響するのかという暴露実験を行っている。
表面に着色しただけの一般的な釘「N50」と、亜鉛めっきを施した釘「NZ50」の33日後の状態を比較。「N50」は、7日目から錆の発生が見られたが、「NZ50」には変化がなく、亜鉛めっき処理の有無によって顕著な差が現れることを確認した。
近年の木造住宅は長寿命化しており、それに伴って構造金物の耐食性向上も求められている。くぎについても同様に耐食性を求める声が多いが、一般的に流通しているくぎは、区別のために着色されているだけで、耐食性(めっき処理)を確保したものではない。
カナイは、構造金物の実験だけでなく、さまざまな取り組みを行うことで木造住宅の耐久性の向上を目指すとしている。
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