国土交通省がまとめた新設住宅着工統計によると、11月の住宅着工は全体で前年同月比0.2%増の9万8561戸となった。持ち家、分譲が減ったが、貸家が増えた。前年同月比プラスは5カ月連続 [着工データへ]。
11月の住宅着工戸数を利用関係別にみると、貸家が4万1987戸で5カ月連続のプラス(2.6%増)。持ち家は2万7898戸で3カ月連続のマイナス(1.6%減)、分譲も2万8101戸で7カ月ぶりにマイナス(1.5%減)となった。
ただし、分譲のうち戸建て分譲は24カ月連続でプラス、しかも10・9%の大幅増。一方、マンションが3カ月ぶりにマイナス、しかも8.4%の大幅減に転じた。特に首都圏では2カ月連続で16%台の大幅減となっている。
一戸建ては1.9%増の3万9904戸。一戸建てを工法別にみると、在来木造が2万7604戸(2.9%増)、2×4が4895戸(8.8%増)、プレハブが5695戸(0.7%増)、その他が21・6%減)となった。引き続き木造が好調だった。
一戸建てが好調だった(前年比10%以上)のは、秋田、富山、群馬、新潟、埼玉、神奈川、山梨、三重、奈良、兵庫、香川、愛媛、高知。新潟は水害被害の建て替えや中越地震被害の建て替えが出た関係で、46・9%の大幅増となった。神奈川、埼玉、三重、奈良、兵庫は都市周辺部の分譲が寄与した。
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