国土交通省がまとめた「住宅市場動向調査」(住宅性能表示アンケート)の結果によると、15年の1年間に評価書の交付を受けた住宅の住まい手が最も重要視した性能項目は「構造の安定」だった。
建設住宅性能評価書の交付を受けた戸建て・共同住宅の住まい手に性能表示項目などの意識調査を行うもの。13年にスタートした。 15年の調査は1月から12月末までに建設住宅性能評価書の交付を受け、調査時期までに入居した5928件を任意抽出。有効回答率は24・8%(1437件)。
主な結果は以下の通り。
●制度の認知度
「内容もだいたい知っている」「名前くらいは知っている」を合わせると87・9%で、14年度に比べて約11ポイント増加した。
●評価項目の重視度
9割の人が「構造の安定」を挙げた(マルチアンサー方式)。共同住宅では8割の居住者が「音環境」「光・視環境」を重視すると答えた。
●他の重視項目
全体の96・5%の住まい手が「現行の表示項目以外に重視したい項目がある」と回答した。戸建て住宅で最も多かったのが「日当たりの良さ」。共同住宅は「防犯性」がトップだった。
国交省ではこの調査結果を、性能表示制度自体の見直し、広報・普及活動を検討する際の基礎資料として活用していく。
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