東京電力(東京都千代田区)は1月7日、4月から提供する新しい料金プランを発表した。スマートメーターで計測した使用実績から基本料金を決めるプランやたくさん電気を使う世帯向けのプランなど、電力小売り自由化に向けライフスタイルに応じたメニューをそろえた。新プラン加入世帯向けにポイントサービスも導入する。提携などにより販売エリアも拡大し、4月時点で現在の関西電力と中部電力のサービスエリアでの販売を開始する。今後、全国展開を目指す。
新料金プランのうち、「スタンダードX」というプランはスマートメーターで計測した30分ごとの使用電力量をもとに、過去1年間の使用実績に応じて基本料金を決める。「ピーク電力」を抑えることで基本料金を下げることができる。ただし、たくさん電気を使うと逆に基本料金が高くなる場合もある。
「プレミアムプラン」は電気使用量が400kWhを超えると割安な料金が適用されるプラン。400kWhまでは定額。400kWhを超えると一般的なプランよりも1kWhあたり約1円割安になる。
オール電化住宅を想定した「スマートライフプラン」は、夜間の料金を3割程度安く設定。夜間蓄熱式機器1kVA以上の設置が条件。住宅設備故障修理サービスが付く。
新しい料金プラン加入世帯が対象のポイントサービスは、電気料金1000円ごとに5円相当のポイントを付与する。ポイントは電気料金に充当できる。
ガス会社や携帯電話会社、インターネットプロバイダーなどとの提携によるセット割引も多数始める。1月7日時点で21社と提携。例えば日本瓦斯とのセット割引では、LPガス料金を値引きする。一般的な家庭で年間6000円安くなるという。
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