国土交通省は12月25日、2013年に実施した全国の土地・建物の所有・利用状況等に関する「土地基本調査」の確報集計を取りまとめて公表した。
世帯の住宅・土地統計調査によると、世帯の土地所有率(土地を所有する世帯の割合)は、「現住居の敷地」を所有している世帯数が世帯総数(5230万世帯)の50.0%で前回調査(2008年)に比べて0.9ポイント上昇、「現住居の敷地以外の土地」を所有している世帯数が1.3ポイント増の17.2%となり、いずれの割合も調査開始以降初めての上昇を記録した。
世帯が所有する「宅地など」の土地の取得方法を見ると、「現住居の敷地」では「会社などの法人からの購入」が33.6%で最も高く、「現住居の敷地以外の土地」では、相続・贈与での取得が50.9%で過半を占めた。
一方、法人の土地・建物基本調査によると、法人の土地所有率(土地を所有する法人の割合)は、法人全体(204.4万法人)の32.8%で前回調査から1.7ポイント減、建物を所有する法人は1.2ポイント減の39.6%となった。法人所有の不動産資産額は、土地資産額が345兆円、建物資産額が80兆円の合計426兆円で、前回調査から45.3兆円(9.6%)減少した。
同調査は、法人の土地・建物と世帯の土地の所有・利用状況などに関する実態を明らかにするためのもので、5年ごとに実施しており、今回で5回目となる。詳細はこちら。
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