経済産業省は12月17日、エネルギー基本計画に明記されたZEH(ゼロ・エネルギー住宅)の政策目標達成に向けて設置したZEHロードマップ検討委員会による検討結果を取りまとめて公表した。
ZEHの目標については、2020年までに「ハウスメーカー、工務店等が施工する新築住宅の過半数がZEHとなること」を目指すことが重要と指摘した。また、集合住宅はエネルギー基本計画におけるZEHの目標の対象からは除外することが望ましいとした。
具体的な施策では、国が業界団体・民間事業者と連携して取り組むべき施策として(1)ZEHの定義・目標の確立(2015年度中)、(2)ZEH建築へのインセンティブ付与(2016年度~(遅くとも)2018年度)、(3)中小工務店等の省エネルギー住宅建築ノウハウの確立(~2017年度)、(4)ZEHの広報・ブランド化(2015年度~)、の4点を検討すべきとした。
また、業界団体・民間事業者が国と連携して取り組むべき施策として、(1)高性能化/低コスト化のための標準仕様の検討(2016年度~)、(2)ZEH普及の目標設定と進捗管理(2016年度~)、の2点について検討すべきとした。
そのほか、ZEHの普及促進に向けて、パッシブ設計に代表される高性能躯体設計や設備を適切に評価すること、快適・健康に住まいつつ賢くエネルギーを使用するライフスタイルなど運用段階も含めた取り組み、既築ストックのZEH化改修に関する取り組みの検討も不可欠であると指摘した。
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