YKK(東京都千代田区)とYKK AP(東京都千代田区)は12月17日、本社で記者懇談会を開き、2015年度の経営・事業活動について説明した。YKK AP事業については、売上高が前年比105%の4213億円、営業利益が4億円減の247億円で増収減益となる見通しを示した。
YKK APの堀秀充代表取締役社長は、今年度の事業概況について「国内は増収増益、海外は増収減益。アメリカでは非常に調子がいいが、アジアでは非常に厳しい状態。複数の物件で問題が起き、海外ではかなりの減益になりそうだ」と見通しを語った。
国内事業では、窓事業(APW)の販売窓数が樹脂窓を中心に前年比139%と好調だったことや、省エネ住宅ポイント制度の効果による内窓の増加、今年4月に発売した「ドアリモ」の好評などリフォーム分野の販売強化を受けて4%の増収、営業利益も14億円の増益となる見通し。
海外事業では、米国での住宅用樹脂窓などの住宅事業が前年比168%と好調だったことなどから5%の増収となるが、中国の複数物件での工期延長により余剰のコストが発生したことや、アジアの市況低迷などから18億円の減益を見込む。
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