TOTO(北九州市)は12月16日、システムバスルーム「サザナ」と、洗面化粧台「サクア」の新商品を発表した。両製品ともフルモデルチェンジをうたい新機能を複数追加した。2016年2月1日から発売する。
「サザナ」は、好評で要望も高いという清潔感に直結する清掃性について、いくつかの点でより進化。「お掃除ラクラク鏡」は、鏡に特殊な炭素の膜(DLC=Dianmond like Carbon)をコーティングすることで水垢汚れが簡単に取れる。「お掃除ラクラク人大浴槽」は、人工大理石製浴槽の略で、汚れをはじいて浴槽洗いの手間を低減。「お掃除ラクラクカウンター」は、浴槽のカウンターを浴槽・壁と切り離すことでカウンター部分の掃除のしやすさと、デザイン性の両立を実現した。
従来機能も改良し、表面がヒヤリとせず柔らかい浴槽床材「ほっカラリ床」が進化。独自の表面加工により汚れが固着しにくいように。空気を含ませて量感を変えずに節水になる「エアインシャワー」、風呂の湯が冷めにくい「魔法びん浴槽」も踏襲する。風呂ふたは従来品に比べ半分の重さの900グラムになった。
「サザナ」の上位モデルHGシリーズは、デザインの中で手すりが目立たないよう設けられているのもポイント。リフォームを考えている50・60代のユーザーの中には、手すりが思いきり付いていることに抵抗がある方もいるとのことで、デザインと一体になったさりげない配慮でサポートしたい考えだ。
洗面化粧台「サクア」の新商品は、家事も身支度もきれいに楽しめるのがコンセプト。浴槽リフォームの際に洗面台も同時リフォームする比率が約6割(同社調べ)とのことから、こちらの製品にも注力し今回同時にモデルチェンジした。
洗面台のボウルは、スクエア形状で平らな底面にデザインを一新。約21センチ深さがあることで衣類の手洗いがしやすく、バケツなどで水も汲みやすい。ボウルの左右には小物を一時的に置けるようなスペースがある。
ほかに、ノズルが前後左右に動かせる。襟足をしっかり洗えたり、身体の小さい子どもの使いやすさに考慮した。収納「パットレイ」は斜めに収納するデザインによって全体が見えやすく、小物がごちゃごちゃしがちな洗面化粧台の収納に工夫を凝らした。
同社代表取締役副社長執行役員の古部清さんは「今回発表のシリーズは、浴室事業の売り上げの8割を担う中核製品。製品の特長として好評を得ている清潔感を、清掃性を高めることでより向上させ提案力強化を図りたい」とした。またリフォームについては「7割がリモデル(リフォーム)需要。今後も堅調に推移していくと見て注力していく」と意気込みを話した。
「サザナ」は上位のHGシリーズが125万円から、スタンダードのHSシリーズが83万7000円から(「ほっカラリ床」、「魔法びん浴槽」を搭載しないNタイプは68万6000円から)。販売目標はHGシリーズが8000台、HSシリーズが19万7000台、マンションリフォームタイプが3万6000台。
洗面化粧台「サクア」は15万9192円から。目標は5万台(販売目標はすべて3年目・年間台数を想定)。
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