自然素材の家づくりを行う元の家の会(神奈川県愛川町)は、子育て支援情報紙を発行するトランタンネットワーク新聞社(神奈川県横浜市)とコラボレーション。家からはじまる未来をテーマに、異業種コミュニティー活動「IEKARA(イエカラ)」プロジェクトをスタートした。
健康的なライフスタイルを「住」「食」の両面から伝えていくもの。活動の第一弾が「引っ越し味噌」で、完成引き渡しのプレゼントとして地域の味噌を施主に贈る。新築時に味噌や塩を供える沖縄の風習にならった。引っ越しあいさつの際は味噌を小さく丸めた「みそまる」を近所に配ってもらい、コミュニケーションのきっかけにしてもらう。
「地元の木と職人の技術でつくる家と、日本の食生活の基本となる味噌のタイアップ。価値観を見つめ直すツールとしてセットで発信したい」と元の家の会代表の山本常美さん。11月18日~20日に東京ビッグサイトで開かれたジャパンホームショーでも来場者に味噌汁をふるまい、好評を得た。
トランタンネットワーク新聞社は、若い母親の子育て支援を目的に20年以上広報・教育活動を続けるメディア。全国の「お母さん支部」を取材網とする「お母さん業界新聞」を毎月10万部発行しているほか、各種セミナー・イベント、コンサルティングなどを行っている。
元の家の会は同社との異業種コラボで集客力を補うとともに、主婦のニーズを学んでマーケティング力も高めたい意向。山本さんは「工務店のスキルアップはもちろん、味噌屋さんとの連携は地域経済の活性化にもつながる。地元が元気になる活動につなげたい」と話す。
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