国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、神奈川県川崎市)は11月20日、田淵電機(東京都千代田区)と共同で取り組んでいるカナダのオンタリオ州オシャワ市での初のスマートコミュニティ実証事業において、太陽光パネル・蓄電池併用インバータシステムの実証運転を開始した。同日、オシャワ市にて運転開始式を実施した。
同事業では、同市内の30戸の家庭に太陽光パネルと蓄電池を1台で制御できるハイブリッドインバータシステムを設置し、2016年度末まで、停電時の非常用電源としての活用と系統安定化を検証する。再生可能エネルギーと共存した災害に強い住宅モデルを確立し、さらに他地域への展開を狙ったビジネスモデルの構築を目指す。
NEDOは今年7月17日、オシャワ市、オシャワ電力との基本協定書を締結し、同システムを設置して実証を行う家庭を募集。200件を超える応募があるなど、現地において非常に関心が高いものとなっている。
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