アジアパイルホールディングス(東京都中央区)は11月16日、同社のグループ会社であるジャパンパイル(東京都中央区)が既製コンクリート杭の施工に関して一部の施工報告書で電流計データを流用していたことが判明したと発表した。施工現場での電流計データの重要性に対する認識が十分に徹底できていなかったことが原因としている。
今後、グループとして施工報告書の電流計データの検証を行い、直近5年間の既製コンクリート杭埋め込み工法現場の全件を再調査する。データの流用が判明した場合は、すみやかに当該杭の安全性の検証を行い、その結果を関係者に報告する。
また、今後の再発防止に向けて、既製コンクリート杭施工現場において、全ての杭毎に施工完了直後に電流計のデータを写真に収め、その記録と報告書の内容をチェックする。電流計に故障等の不具合が生じ、データの記録が正常に取れない状況となった場合は、施工を中止し、元請管理者に報告の上で対処する。電流計の機能向上も図る。
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