「先生は棟梁」。4月1日、国土交通省が支援し、住宅産業研修財団(松田妙子理事長)が実施する「大工育成塾」の入塾式が東京・港区で開かれた。塾生は昨年の1期生57人を上回る97人。塾生は今後3年間、受け入れ工務店の棟梁のもとで修業に励むことになる。
大工育成塾は、伝統構法を生かした木造住宅の生産体制の再構築と、職人文化・ものづくり文化の再興を担う人材を育成するため、昨年10月にスタートした。原則22歳以下の若者に、3年間にわたって大工技術・技能の知識を教え、現場修業を通じて志の高い大工になってもらおうというのが狙い。塾生は授業料を払い、受け入れ工務店には指導費用が財団から支給する仕組み。
今回の塾生は、東京が45人、新設の名古屋が10人、大阪が27人、福岡が15人の計97人(男92人、女5人)。
入塾式では、棟梁、受け入れ工務店の社長らが見守るなか、塾生一人ひとりが紹介された。その後、塾生を代表して4人があいさつした。
東京代表のYさんは、大工になりたくて両親を説得した経緯などを紹介。「夢をあきらめないで強気で頑張る」と抱負を述べた。
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