LIXIL(東京都千代田区)が提供する高性能パネル「スーパーウォール工法(SW工法)」を採用する工務店、販売店などで構成するSW会(全国会会長:石川誉興アーバンハウス社長)は11月12日、東京都内で年次大会を開き、2017年4月~2018年3月に年間棟数2000棟とする中期目標を発表した。直近の2014年10月~2015年9月の期は1000棟で、これを約2年で2倍に引き上げる計画だ。現在409社の会員も500社に増やす。
会員が供給するSW工法の棟数は、2012年10月~2013年9月が872棟、2013年10月~2014年9月が948棟と、ここ最近伸びている。国によるゼロ・エネルギー住宅の推進や、省エネルギー基準への適合義務化の動きなど政策的な追い風に加え、今年4月にSW工法の住宅商品「TORETTIO(トレッティオ)」の販売を本格化したことが販売を後押ししているという。同住宅はSW工法の性能の高さと子育て世帯を意識したデザインを融合しパッケージ化したもので、9月までの半年間で100棟の契約を達成したという。
また、2016年7月には付加断熱で性能を高めた新パネル「スーパーウォールデュアル」を投入。1~3地域も含めてすべての地域で、「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(通称:HEAT20)」の提唱するゼロ・エネルギー住宅基準「G2仕様」の断熱水準をクリアできるようにする。2月にはパッシブデザインを深掘りする専門の技術委員会を立ち上げ、日射取得や遮へいなどのパッシブ技術を深める取り組みを行うなど、設計力も高めていく。
同会では、2018年度中にゼロ・エネルギー住宅の割合を5割超にすることとしており、国の目標の2年前倒しでの実現を目指す。
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