ヤフー(東京都港区)とソニー不動産(東京都中央区)は11月5日、新しい不動産売買プラットフォーム「おうちダイレクト」のサービスを開始した。オンラインの「マッチングサービス」とオフラインでの「仲介サービス」の組み合わせにより、マンションの所有者(売主)と購入検討者(買主)をよりダイレクトに結びつける。
同サービスを利用することで、マンション所有者は1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)、5万棟のマンション情報データベースに基づいた不動産価格推定エンジンを通じて、自分の住戸の推定成約価格を知ることができる。物件を売り出したい場合は、不動産仲介会社に相談することなく、自分の住戸の物件情報を「Yahoo!不動産」に無料掲載し、売り出し価格を自由に設定できる。
マンション購入検討者は、データベース化されたマンションに対して購入検討中の意思を表明する「買いたいリクエスト」や、所有者に対して物件に関する質問をウェブサイト上で直接行う機能を利用できる。物件の見学から売買代金の決済・物件の引渡しまでの一連の不動産取引実務は、ソニー不動産が仲介サービスを提供する。
なお、同日から提供するサービスは所有者登録によるシステム推定価格閲覧のみ。その他のサービスは同月16日以降開始となっている。当初の所有者登録エリアは1都3県、物件売り出しエリアは東京都心6区(千代田区、中央区、港区、渋谷区、品川区、江東区)に限定し、順次、エリアを拡大していく。
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