ナイス(横浜市)を中核とするナイスグループは、今後、同グループが主体として供給するすべての分譲マンションを「免震構造」とすることとした。免震マンションの新ブランド「Noblesse(ノブレス)」として打ち出す。
同グループでは免震構造の標準化に先駆けて、日建設計(東京都千代田区)および日建ハウジングシステム(東京都文京区)と共同でワークショップを実施し、7階建て程度の中層集合住宅の設計に適用する合理的な免震構法の検討を行ってきた。免震構造の基本構造などを見直したことで、従来よりも工事費を抑えた合理的な構法を可能としている。
建物の地震対策は「耐震」や「制振」、「免震」に分けられる。このうち免震は、基礎と建物を切り離して免震装置を設置するため、地震の揺れを上部の建物に直接伝えず、中層建築物で効果のある構造。しかし、一般的な耐震建物と比べて工事費が13~15%程度高くなることから、中層マンションではあまり普及していなかった。
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