高断熱住宅の北信商建(長野県飯綱町、相澤英晴社長)は、長野県飯綱町と連携して地元の森林づくりを促進する活動に乗り出した。必要な保全・整備を資金や資材、人材の側面から支援する。
同町の町有林1林班を借り上げ、5カ年にわたり植栽や下草刈り、地ごしらえを行う。県の仲介によって同町と「森林の里親」契約を締結、10月20日に調印式を行い、その後同社スタッフと協力会の職人ら約200人が参加して草刈り作業を実施した。来年6月には紫陽花を植樹する。
同社は低燃費で冬暖かく過ごせる高断熱住宅を県下全域で年間約180棟供給。今回の取り組みを「出身地への恩返し」と位置付け、地域活性化と環境保護への貢献につなげる。CSR活動の一環としてブランドイメージにも役立て、スタッフ・職人の交流の機会としても活用する考えだ。
とくに職人の交流については、協力会(北友会)の規模が年々拡大し広域化。「新年会や安全大会のほかにも親睦の場がほしい」(同社広報室)といい、これまでもソフトボール大会などを開催してきたが、より幅広い年齢の職人が気楽に参加し社会貢献の実感を持てる機会を探していた。
取り組みは長野県の「森林の里親促進事業」を利用。企業と森林所有者(主に市町村有林)をマッチングし連携して森林づくりを進めるもので、2003年の事業スタートから現在(2015年3月末)までに112の契約が結ばれている。
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