「リノベ不動産」を展開する和久環組(神奈川県横浜市)は10月26日、環境ビジネスエージェンシー(東京都千代田区)の展開する「アーバン・シード・バンク」と連携して「中古住宅+里山Wリノベーション事業」を開始した。同事業は、関東周辺の放置里山の土壌中に眠る在来種の種から育てた植物を寄せ植えした「里山ユニット」を、リノベーションした中古住宅の玄関や屋上、空地空隙に置き、里山に資金を還元していくもの。
現在、日本の在来植物の約25%は絶滅が危惧されており、その主な要因は自生地である里山が全国各地で見放され、荒廃していることにある。そのため、中古住宅のリノベーションと同時に、拡がる荒廃里山の公益的機能をリノベーションして、国土保全や環境保全とともに地方創生へと繋げていく。横浜から開始し、順次、全国各地に展開する「リノベ不動産」各加盟店エリアへと拡げていく。
さらに、里山ユニットへの水やりや剪定作業を地域コミュニティイベントに仕立てた「里山リノベーション活動」を開催するなど、居住者やテナント、近隣を巻き込んだコミュニティ活動を推進する。
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