カネカ(大阪市北区/東京都港区)はこのほど、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトの成果をもとに、両面電極型ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池として世界最高となるセル変換効率25.1%を、実用サイズである5インチのセルサイズ (152cm2)で達成した。
今回の成果は、同社が開発した高品質のアモルファスシリコンを用いた結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術や、銅メッキ法による電極形成技術などを活用することにより達成したもの。大面積と高効率の両立によって、発電コスト低減を実現する高効率結晶シリコン太陽電池の実用化に大きく寄与することが期待される。
今後、同社はNEDOプロジェクトで得られた開発成果を一部活用し、パイロット生産設備を構築するとともに、銅電極ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池の今年度中の販売を計画する。また、NEDOが2015年度から開始した「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」プロジェクトにおいて、今回得られた成果をもとに発電コスト目標2020年14円/kWhの達成と2030年7円/kWhの実現を目指して開発を行う。
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