LIXIL(東京都千代田区)が運営する文化施設「INAXライブミュージアム」(愛知県常滑市)は、常滑市との共催で建築の見学会とシンポジウムからなるフォーラムを開催する。「とこなめ陶の森 陶芸研究所」がDOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されたことを記念したもの。
同研究所は「旧常滑市立陶芸研究所本館」として、現LIXILとなった伊奈製陶(後にINAX)の創業者伊奈長三郎の寄付によって1961年に設立された。日本を代表するモダン・ムーブメントの建築の一つに選ばれたことを機に、同建築と茶室研究の大家として知られるモダニズムの建築家、堀口捨己に改めて光を当てた。
「見学会」では、建築内外を解説つきで案内し、やきものの街「常滑」の街並みを散策するツアーを実施。「講演・シンポジウム」では、DOCOMOMO Japan代表の松隈洋氏をパネリストに迎え、同社の歴史や選定の理由について解説する。東京工業大学名誉教授の藤岡洋保氏による建築家、堀口捨己の設計思想についての講演もある。
「見学会」は定員30名、「講演・シンポジウム」は定員80名でいずれも予約制で先着順の受け付け。「講演・シンポジウム」の終了後には、参加費2000円で懇親会も。こちらも申し込みが必要。問い合わせは、電話0569-34-8283まで。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。