大東建託(東京都港区)が展開する「賃貸住宅未来研究所」(未来研)は10月5日、家族がずっと住み続けられる賃貸住宅とはどのようなものかを考えるコンテンツ「家族のカタチラボ」内で賃貸住宅について意識調査を行った。その結果から、賃貸住宅の入居者は、これまでの「賃貸派=定住しない派」「自由に引っ越したい派」という図式が崩れ始めているのかもしれないと指摘した。
賃貸住宅に住む25~39歳のカップル(夫婦)や家族を対象にした調査によると、現在の住居に引っ越したタイミングとして最も多いのは「結婚」だった。その他、仕事・妊娠・出産など人生の転機にライフステージに合わせて転居をする人が多いことが分かった。
一方、「賃貸住宅は自分の思うように内装や間取りが変えられない」という慣習と思い込みがあり、リフォームや内装変更の自由度が低く、そこが不満につながっていることも指摘。
また、日本賃貸住宅管理協会の実施したアンケート結果で、4年以上同じ部屋を借りている家族の割合が2009年の約60%に対し、2013年は75%以上だったことを受けて、賃貸住宅のメリットとして、自由に引越しできる手軽さや自由度が挙げられる一方、「より長く住む」という意向が生まれてきていると分析。住み慣れた場所、土地勘のできた場所でのつながりや地縁を大切にしたい、といった思いがあり、できることなら同じ部屋に長く住みたいと考えている人も多いことを指摘した。
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