ロシアの都市生活者が農的生活を楽しむための小屋付き菜園「ダーチャ」を日本でも普及させたいと、NPO法人・ちば山(中村真也理事)は、利用者自身がセルフビルドできる部材キットを企画・開発、22日に千葉県千葉市緑区で板倉小屋セルフビルドワークショップを開催する。
木造板倉小屋セルフビルドキットは、千葉県産スギ材を使用し、部材は全てプレカット済み。板倉構法のため柱間に厚板を落とし込むだけで壁を構成できる。標準3坪タイプが50万円程度(基礎ブロック・屋根板金・アルミサッシは含まず)。
今回ワークショップで建築する小屋には、標準仕様に加えて小屋裏ロフトと南面デッキを付属させて居住スペースを増設。また室内に粘土かまど、片流れ屋根に床暖房用の集熱パネル、デッキに五右衛門風呂を据えるなど、カスタマイズを施しているという。
ワークショップ会場は、千葉市緑区で共にダーチャ推奨の取り組みに携わる高田宏臣造園設計事務所の「土気山ダーチャフィールド」敷地内。22日は断熱を兼ねて小屋外周に竹小舞と泥土で土壁塗りの作業を行う。ワークショップでの作業進捗は同NPOのfacebookページから。ワークショップを主催する中村さんは「週末菜園のみならず、非常時地震、都市災害、経済破綻などのとき家族を守る場として、全国に広げていきたい」と話している。
キット仕様の詳細や、ワークショップへの参加申し込みは同NPO(TEL:090-6503-4367(中村氏))まで。
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