国土交通省は9月9日、住宅瑕疵担保履行制度の活用方法などを検討する「住宅瑕疵担保履行制度の新たな展開に向けた研究委員会」の初会合を開いた。
委員会では、住宅瑕疵担保責任保険を使った中古住宅・リフォーム市場の活性化や、事故物件情報の収集・分析による事故抑制と技術向上への活用の仕方を検討していく。また、インスペクション(建物検査)の結果や住宅履歴情報を中古住宅の流通活性化に生かす方法なども探っていく。
住宅市場では、新築需要の減少を中古住宅の流通やリフォームなどでまかなう方向性が模索されている。ただ現状では、既存住宅が市場で適正に評価されるには、宅建業者や金融機関との連携を図る必要がある。例えば、保険を使うことでこうしたパートナーが安心して市場に参加できる仕組みなどを検討していく。
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