インターネット事業を手がけるビジョナリー(神奈川県藤沢市)は、増加する空き家の問題を解決することを目的とした「誇民家(こみんか)事業」を開始する。「空家を誇れる民家(誇民家)へ再生する」という思いを込めたもの。所有者から物件の有効活用相談を受け、建物の活用可否、立地、商圏、間取りなどの特性を調査した上で活用方法を提案する。自治体や古民家再生を手がけるNPOなどをパートナーとして展開していく。
第一弾として、9月5日に神奈川県藤沢市の空家を活用したリラクゼーションサロン&イベントスペース「湘南かたせ家」をオープンする。そのほか、観光地に存在する古民家を活用した事業など、現在、数件の事業化を進めている。
物件所有者との契約形態は、物件の特性や所有者の意向で決定する。売買、賃貸、収益分配モデル、プロデュース業務受託モデルなどを想定する。「湘南かたせ家」の場合は、自社で買い上げた上でフローリングなどのリフォームを施した。
誇民家事業で想定する業種は、シェアハウス、ゲストハウス、タイムシェア型の別荘、シェアオフィス、サテライトオフィス、サロン、カフェ、レストラン、レンタルスペースなど。事業の運営は基本的に自社で手がける方針。
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