住宅・不動産情報ポータルサイトなどを運営するネクスト(東京都港区)の社内シンクタンク「HOME’S総研」は9月3日、都市の魅力に「官能評価」を組み入れた新しい都市ランキング「センシュアス・シティ・ランキング」を発表した。1位は東京・文京区、2位は大阪市北区、3位東京・武蔵野市だった。地方都市では金沢市が8位にランクインした。
今回の調査の対象は都道府県の県庁所在都市や政令指定都市(東京都23区、大阪市、横浜市は区レベルまで細分化)などの134都市。
上位10都市までは東京、大阪の都市が多くを占めたが、上位20都市まで広げると、8位の金沢市以外に、静岡市(12位)、盛岡市(14位)、福岡市(17位)、仙台市(18位)、那覇市(19位)が入った。
評価項目は、人との関係性に着目した「共同体に帰属している」「匿名性がある」「ロマンスがある」「機会がある」の4つの指標と、身体性にかかわる「食文化が豊か」「街を感じる」「自然を感じる」「歩ける」の4つの指標の計8指標につい1指標あたり4項目、計32項目について0~3点の点数をつけ、指標ごとに偏差値化してランキングした。
一般的な都市ランキングが施設の充実度などをもとにしているのに対し、五感で感じる都市の魅力を評価項目に組み入れた。この新しい評価軸は、幸福度との相関性も高かったという。
「センシュアス・シティ・ランキング」をまとめた報告書はHOME’S総研のホームページから全頁ダウンロードできる。
■センシュアス・シティ・ランキング(上位20位)
1位 東京・文京区
2位 大阪市北区
3位 武蔵野市
4位 東京・目黒区
5位 大阪市西区
6位 東京・台東区
7位 大阪市中央区
8位 金沢市
9位 東京・品川区
10位 東京・港区
11位 東京・千代田区
12位 静岡市
13位 横浜市保土ケ谷区
14位 盛岡市
15位 東京・渋谷区
16位 東京・荒川区
17位 福岡市
18位 仙台市
19位 那覇市
20位 大阪市都島区
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