地震補償保険「リスタ」を提供するSBI少額短期保険(東京都千代田区)はこのほど、全国の持家(一戸建て・分譲マンション)に住む20代~60代の男女を対象として8月7日~8月9日に実施した「地震防災に関するアンケート調査」の結果を発表した。
それによると、近い将来自分の住んでいる地域で「大地震が発生すると思う」と回答した人は、昨年の28.8%から23.9%へ減少。一方で「どちらかといえば発生すると思う」と回答した人は29.7%から34.2%へ増加した。
実際に家庭で着手している地震対策についての質問では、6割を超える人が何らかの対策をしているのに対し、36.2%の人は特に対策をしていないと回答。昨年に比べ地震対策を実施している人の割合が減少しており、防災対策への意識がやや減退している可能性を指摘した。
また、地震で被災した場合の自宅再建についての質問では、地震保険など何らかの形で備えをしている人の割合は61.0%で昨年度とほぼ同様。自宅が地震で被災した場合に自宅を再建する費用以外に「300万円」以上かかると考えている人は77.9%と多くの人が自宅再建費用以外にも多額の費用がかかることを認識していた。
一方、自宅再建にかかる費用の準備状況についての質問では、「30%程度」「10%程度」 「ほとんどできていない」「わからない」が全体の74%を占めるなど、多くの人が地震での経済的な備えについて準備不足である現状が明らかになった。
同アンケートは、同社の顧客の地震および防災への意識を調査する目的で毎年9月1日の防災の日にあわせてインターネットリサーチで実施しているもので、有効回答は561名だった。アンケート結果の詳細はこちら。
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