LIXIL(東京都千代田区)は10月1日、現場作業を徹底的に省力化したテラス「SPEENE(スピーネ)」を発売する。
施工者にテラス商品に関する不満や要望を聞いたところ、「部品やネジが多いので施工に時間がかかる」「安価なテラスにはおしゃれなデザインがない」という声がとくに多かったことから、これらを解消する商品として開発した。
部品点数を58%、ネジ本数を81%削減することで、施工時間を約3割短縮することに成功。たとえば前枠を取り付ける際に、従来は仮置きをするための金具固定などに4工程を要していたが、新商品は金具をゼロ化しあらかじめ仮置き可能な垂木構造を採用することで1人施工を格段に容易にした。
すべての作業を地上から行うことができるため、安全性も向上している。
さらに、スピーネの施工性を踏襲しながら、細部のデザイン性にこだわった木目調テラス「CHOUETTE(シュエット)」も10月1日に発売する。
最新の転写技術により、コーナーキャップにも木目柄をほどこして木質感を演出。木の風合いを再現した5色を設定、ドア、門柱などとトータルコーディネートができる。
同社・エクステリア事業部の小林秀樹事業部長は、「上期のエクステリア市況は厳しかったが、この沈滞ムードを吹き飛ばす意味で予定よりも前倒しで開発した。新商品は、現場の職人不足や高齢化にも対応し、1日に2セット施工することも可能。新しい2つのテラスで業界を活気づけたい」とした。
8月から施工手順をわかりやすく解説する動画、積算システムを導入して積極的な利用を呼びかけていく。
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