東海ゴム工業(東京都港区)は、既存の木造住宅などに後付けできる交通振動低減装置「マルチタイプTMD分割設置タイプ」を発売した。
交通振動は、自動車の通行などによる地盤振動で建物が揺れる現象。交通量が多い都市部や幹線道路沿いの3階建住宅などで、建物が共振し、増幅した揺れが発生することもある。
同社の交通振動低減装置は、建物固有の揺れの周期に対し、装置内部のおもり固有の周期を合わせることにより、それぞれに発生する力が互いに打ち消しあい、建物の揺れを低減する。これまでに鉄骨住宅を中心に5000台以上の実績がある。
新発売の分割設置タイプは、従来品をコンパクト化することで、従来小屋裏などに設置して振動を低減させていたものをクローゼットなどに設置可能にした。建物重量50トンまでの住宅ならば800×800mmのスペースに設置可能で、完成後の木造住宅にも後付けできる。
設置するには建物の固有値、振動レベルの測定が必要。今回発売記念キャンペーンとして無料簡易振動測定を首都圏で10月末問合せ分まで実施する。
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