WASC(ワスク)基礎地盤研究所(大阪府茨木市)は、木造戸建て住宅が液状化により傾いてしまった際に容易に修復できる「モードセルアンカーボルト」を開発。7月から首都圏、東海圏、近畿圏で販売している。
東日本大震災での液状化被害が約2万7000棟にのぼったことを受けて、同社は地盤調査で液状化の可能性が推定される地盤については地震時にはある程度の不同沈下は避けられないと判断。この前提のもと、液状化被害を防ごうとするのではなく、被害が発生した際に土台をジャッキアップで水平にできる機能を新築時に組み込むことを考えた。
新商品は、基礎と土台を緊結するアンカーボルトを可動式ナットにより長さ調整できるようにしたもの。最大20cmの沈下まで対応する。
不同沈下発生時にはジャッキをセットし、可動ナットを緩めることで、基礎・鉄筋・アンカーボルトを切断せずに「土台揚げ」を行うことができる。
修復作業は床下から行うため、狭小地にも対応する。
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