ネット不動産サービスを運営するイタンジ(東京都港区)は7月8日、自社で開発した不動産の成約価格を推定する人工知能を活用した第1号プロジェクトとして、不動産投資家向けサービス「VALUE」の提供を開始した。
「VALUE」は人工知能の分野において注目される「ディープラーニング技術」を活用。過去25年間の東京都内における不動産取引情報と、金利や公示地価などのマクロデータを学習することで、不動産の成約価格を94%の精度で予測する。市場に流通した物件の価格解析を行い、相場価格から乖離した裁定取引の可能性がある物件を抽出し、登録ユーザーに物件情報を配信する。
利用者は、バリュー投資、転売益を狙った国内外の不動産投資家を想定。利用料は月額5000円(税込)。
サービス開始に先行して提供した「VALUEβ版」は2ヵ月間で約100名のテストユーザーに利用された。テストユーザーに対するアンケート調査によると、ユーザーの90%が「VALUE」が投資判断に役立つと回答、80%が実際に購入したい物件があったと回答した。
また、日本語、英語、中国語で配信したところ、登録者のうち9割が日本語、1割が中国語での配信を希望した。
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