矢野経済研究所(東京都中野区)は7月1日、国内のマンション高圧一括受電サービス市場とそれに付随するマンションエネルギーサービス事業の動向に関する調査結果を発表した。同調査によると、2014年度のマンション高圧一括受電サービス市場は事業者売上高ベースで推計490億円、2030年度にはサービス対象住居220万戸、2000億円へと拡大する見通し。
マンション高圧一括受電サービスは、2013~2014年度にかけて実施された国の補助金事業「スマートマンション導入加速化推進事業」により普及が加速。今後、2016年度に予定されている低圧電力まで含めた電力小売市場の完全自由化の影響は受けるものの、サービス事業者による需要開拓によって新築分譲マンションを中心にさらに市場拡大する見通しだという。
同調査は今年4月~6月に実施したもので、一括受電サービス事業者、エネルギー事業者、マンションデベロッパーを対象に、同研究所専門研究員による直接面談、電話・Eメールによるヒアリング、文献調査を併用して行われた。
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