コスモスイニシア(東京都港区)は6月30日、「柔らかさのある住まい」をテーマにした新ブランド「INITIA CLOUD(イニシアクラウド)」を発表した。世界で活躍するデザイナーの佐藤オオキ氏が代表を務めるデザインオフィスnendo(東京都目黒区)が監修としてブランドコンセプト設計に加わり、同社の商品の強みである「可変性」を生かしたブランドとして展開する。
新ブランドは、時代の変化や家族の暮らし・子供の成長などのライフイベントに合わせて、思いのままに空間を自由に変えていくことができる「すごしかた」を提案する。ブランド名の「クラウド」は「柔らかさ」の象徴。「シーン」(ライフスタイル)、「タイム」(家族の成長)、「タッチ」(素材の柔らかさ)の3つのコンセプトが軸となる。
新ブランドによる当初の展開では、新築マンション「イニシアクラウド二子玉川」、リノベーションマンション「パレ二子玉川」、一戸建「グランフォーラム梶が谷」の3つを発表。今後も東急田園都市線沿線を中心に展開していく考え。
会見に臨んだコスモスイニシアの津田英信執行役員は「間取りはまだ研究開発の余地がある」「大手にはできないことをやっていく。リスクをとって価値を提供することで、業界のスタンダードになる存在でありたい」と意気込みを語った。
監修を務めたnendoの佐藤氏は「家電を見ると、昔の電卓やCDのような買い替えが必要なものから、カスタマイズが可能なシンプルなものになった。これからの住まいにも同じことが起こるかもしれない」と新ブランドへの期待を語った。
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