国土交通省は6月26日、土地鑑定委員会で検討されている不動産鑑定士試験の改善方針を公表した。不動産分野での職務経験のない人でも短期合格が可能となるよう試験問題の見直しを行い、中古住宅流通の促進など市場の変化への対応を図る。
具体的には、基本的な知識・理論やその応用能力を十分に身に付けていれば合格できるように試験問題を見直す。短答式試験では、法令の一部を出題対象から除外するほか、不動産鑑定評価基準やその運用上の留意事項の理解度をはかる問題を中心にして、実務経験がないと難しい問題の数を減らす。論文式試験についても同様に、不動産鑑定評価基準を踏まえた鑑定評価の中心的なプロセスをきちんと理解できているかを問うことを主眼とする。
試験問題の見直しは2016年試験から順次見直していく予定。
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