日本中央研究所(東京都港区)はハラル認定塗料の製造に向けて、マレーシアの上場塗料メーカーSERSOL傘下の現地法人SERSOL COATING SDN BHDと業務提携する。これまで取り組んできた環境に配慮した遮熱塗料の製造技術に、「ハラル認証」が担保する「安全・安心」の価値を加えてイスラム圏への販売に乗り出す。
同社は今年5月21日にシンガポール子会社のNCK GPを通じてマレーシアでMOUを締結。7月3日には合弁会社「SERSOL NCK」設立の調印式を都内で行う。塗料製品のハラル認証取得と世界への販売開始は今秋を予定する。
ハラル認証取得後はイスラム教国圏を中心に販売体制を築き、3年以内の上場を目指す。初年度の売上目標は8億円。マレーシア政府のハラル認証機関(JAKIM)によると、塗料のハラル認証は同社製品が世界初。
「ハラル」とはイスラム教の教えによって「許された物や状態」のこと。「ハラル認証」は、禁忌(ハラム)にあたるアルコール、豚肉などが原材料や加工工程で使用されていないことを認証機関が審査して付与する認証。飲食物に限らず、人にとって「安全・安心」の製品・サービスに適用される。
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