ポラスグループ(埼玉県越谷市)が主催する「第2回ポラス学生・建築デザインコンペティション」の公開審査会が6月25日に開催され、最優秀賞に東京理科大学大学院の村松佑樹さん、山本大地さんによる「衣替えする住宅」、優秀賞に大分大学大学院の山﨑基弘さん、村上大昂さん、大堂麻里香さんによる「つもる蔵詩」が選ばれた。
今回のコンペのテーマは、木造建築で「時のかさなり」を提案する次世代の家(暮らし)をデザインすること。応募総数447件のうち第1次審査を通過した作品5点が同日にプレゼンテーションなどを実施。審査員による投票によって受賞作が選ばれ、審査後に最終選考に残った5組と佳作の6組が表彰された。
最優秀賞に選ばれた村松さん、山本さんは「最優秀賞をいただくことができてとても嬉しく思います。実際の建築としてもっといいものになるように二人で楽しくブラッシュアップしていきたいと思います」と喜びを表した。
審査員長を務めた青木淳氏(青木淳建築計画事務所)は「これから建築をやっていこうという人は、自分が建築によって何をするのかを考えなければいけない。夢だけでなく、今の生活、今の世の中の現実に対して、どんな風に実現できるか」と厳しい審査の背景を伝えつつ、会場の学生たちにエールを送った。
審査会を終えて挨拶に立ったポラスグループの中内晃次郎代表取締役は「多くの学生の皆さんにこの賞にむかって取り組んでいただけることは、一会社としてだけではなく、業界、環境を含めて影響がある」と感謝の気持ちを述べた。
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