大畠国土交通大臣の3月17日会見の要旨を以下に抜粋する。
1 道路の復旧
東北自動車道は災害対策利用としては100%通行可能、一般道としては12%。
国道4号も100%災害対策用として使用可能、一般利用としても100%復旧。
国道45号は97%ぐらいが一般利用も災害利用もできる。
復旧工事としては峠にさしかかってきた。
2 鉄道の復旧
東北新幹線は現在、東京から那須塩原駅までの25%が復旧。
秋田新幹線、山形新幹線はまったくまだ不通状態(会見後秋田―盛岡間で開通)。
上越新幹線と長野新幹線は100%復旧。
常磐線は11%、東北線は39%の復旧。いわての銀河鉄道、青い森鉄道も100%終わった。
3 空港の復旧
仙台空港のみ現在、一般利用は不可能。自衛隊と米軍関係は利用できる。
4 港湾の復旧
茨城まで入れて15の港がありますが、そのうち5つの港だけが災害用に利用できる。一般に開放して使えるのは青森港のみ。今現在、必死になって、災害の復旧、復興のための港の拠点を整備しているところ。仙台港が災害用としては使えるようになったのは、資輸送等では大きな力を発揮するのではないか
5 風評被害
福島の原発事故等により現在、国際海運に関して一部外国船の会社が東京寄港を回避する動きがある。国際航空についても欧州系の航空会社を中心に発着する空港を変更する動きがある。
このままでは、データに基づかない風評被害等により我が国経済や国民生活に大きな影響が生じるおそれがある。このため、国土交通省として東京都と横浜市による放射線の計測値を国土交通省や外国船舶協会等のホームページにおいて英文で公表、正確な情報の発信を行っていく。
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