地場工務店の市場をつくりたい
工務店の未来図
肥田:いい住まいを提供していきたい。
吉田隆志氏[ハウスプラン匠]:他社ブランドの提案も含めて、顧客が初めて知る情報を提供できるよう、勉強しておくことが大事。
永井美穂子氏[ワーク・アンド・デザイン]:設計者としての生きがい、時代に名を残せるようにしたい。
小角:皆さんの話を聞いて、2つのことを決めた。ブランド化の特化と、グループ化だ。ブランド化は、地域ブランドとして特徴づけていく。
三渡:2020年に何とか生き残っていたい。工務店の数が減っていって、リフォームが伸びていって、ものすごい荒波が来ている。いろんな生き残りがあると思う。ハウスメーカーのシェアが大きいので、勝てるようになっていきたい。地場工務店市場みたいなものをつくっていく。私の仕入れてきたものを他社にも提供して共に伸びていきたい。日本一の住宅をつくって、西播磨一になりたい。
上西:独自の商品で、壁材、漆喰、高性能サッシで、壁中が腐らない住宅でいこうとしている。メンテナンスいらずで、耐久性の高いものをユーザーに広めていく。
浮村:製材所がほとんどなくなったので、地域の役に立つ木材所を残したい。工務店としては、正しい情報を提供できる会社にしていきたい。
岩谷彩織氏[ミヤシタ]:木のスペシャリストである木材会社の強みを生かして、地場工務店らしく取り組んでいきたい。
小谷:地域になくてはならない、地域活性化のもとになるような地場工務店としてやっていきたい。
大木本:地域創生、地域コミュニティーの一助となるような地域工務店でありたい。まず、そこを盤石なものにして、住まい手の方に発信していきたい。組織=地域工工務店の未来図務店のスキルアップもさながら、組織がまとまることで、個々の会社も良くなるようにしていきたい。それが結局、地域工務店のあり方であり、地域に信頼性を与えることになる。地域工務店がイニシアティブを取っていきたい。
池口:メリハリのある但馬の美しい家を提供してきたい。
戎:今属しているのは広域的で、バラバラの地域と組織。地域差が大きく、行き詰まりを感じている。1社で頑張るのは難しい。これからは商圏が被るような近い場所同士であっても、互いを高め合うようになりたい。ぜひ交流して融通し合って切磋琢磨できていければと思う。
砂川:単なるハコモノを超えたものを提案できる裾野を広げられる会社にしていきたい。
日置:人づくり。37項目のフィロソフィーを作成し、理念を具体化した。基本は社員であろう。今後の狙い目として、会社のある明石は大阪通勤30~40分の距離。マンションの利便性が落ちていない。明石駅前でマンションリノベに注力したい。また、工務店16社で総合展示場を企画した岡山工務店エキスポに注目している。そうしたことを皆さんと連携して展開できればと思う。見せられるものを、皆が集まって提供できれば、市場をもっと広げられると思う。
大塚:木工場と直営で、素材にまつわる、人や環境に積極的に関わっていくこと。物事の分別をできる大人づくりを街の皆と連携して進めていきたい。
『新建ハウジング・プラスワン2015年4月号』(2015年3月30日発刊)から。
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