YKK(東京都千代田区)は6月3日、富山県黒部市の自然エネルギーを活用し、電力や化石燃料などのエネルギー消費を抑えた「まちづくり・住まいづくり」を提案する「パッシブタウン黒部モデル」の第2期街区建設計画概要を発表した。
「パッシブデザインの建築とランドスケープによる省エネルギーのハウジング計画」として進める第2期街区は、「自然の中の住まい」「新しい集合体(コミュニティ)の創造」「自然を享受する住まいのデザイン」をコンセプトとし、雑木林のランドスケープに溶け込む住棟群と、住棟群に囲まれたコモンスペース、自然の光や風を生かしたライフスタイルを実現する。
設計にはモダニズム建築を代表する建築家の槇文彦氏を起用。建築計画のポイントとして「自然のポテンシャルを積極的に活用する住まいのデザイン」「断熱・気密・窓などの建築性能の強化」「最小限の設備エネルギーで補う快適な住まい環境」の3点を組み込む。
住宅の省エネルギー目標は、一般的な北陸地区の集合住宅に比べて、冷暖房エネルギー80%減、給湯エネルギー30%減、照明・家電エネルギー10%減を目指す。躯体の外皮・開口などの断熱性能強化、換気顕熱回収や夏季ナイトパージの導入などで達成する計画となっている。
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