山の木一級建築士事務所(埼玉県坂戸市)は、“比企(ひき)、入間(いるま)地域に適した家”として建築した埼玉県東松山市の展示住宅「ひきいるハウス」を「ゼロ電気住宅」として6月6日に初公開する。「『ゼロ電気住宅 お披露目会』オフグリット住宅の見学会」と題して、同日10時から省エネに関する講演・ワークショップを開催予定。
「ひきいるハウス」は、埼玉県が進める「埼玉エコタウンプロジェクト」のモデル住宅街区の中にあり、敷地内に設置した木製架台に乗る太陽光パネルにより発電した電気をバッテリーに蓄電し、その電気だけで暮らす「ゼロ電気住宅」。4年前の新築当初から通常の送電線より電気を家に引き込んでいたが、東日本大震災による原発事故の発生を契機に、節電、省エネを推進。本来の意味での「地域で電気を自給する暮らし」をめざして、オフグリッド工事の試行錯誤を繰り返し、今年4月にオフグリッド工事が完成してゼロ電気住宅となった。
同日の見学会のほか、「ひきいるハウス」では翌日7日にも埼玉県伝統工芸士の谷野裕子さんによる「手漉き和紙を暮らしに活かす」の実演、講演が予定されている。
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