国内の不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営するネクストは、一般社団法人日米不動産協力機構(中川雅之理事長)と連携し、全米リアルター協会が運営する国際不動産検索サイト「Realtor.comインターナショナル」へ国内の物件情報を掲載を26日から開始した。
同サイトは米国有数の不動産検索ポータルサイト「Realtor.com」の国際版。現在、日本を含め世界46カ国から410万件物件を掲載し、自動検索機能を使って11カ国語で情報提供している。サイト内では全世界共通の分類形式で不動産物件を閲覧できるほか、サイト内には売主への問い合わせメールフォームも設定する。
現在「HOME’S」が扱う総物件約500万件のうち、国際版に掲載するのは国内の中古売買物件30万件。海外ユーザーからの物件照会はネクストが一次窓口としてとりまとめ、国内の売主との成約をサポートする。売主が負担する情報掲載費や制約報酬は当面無料とする。
日本国内の不動産市場では、東京オリンピックが行われる2020年に向けて外国人が日本国内の不動産を購入する「インバウンド需要」が高まりをみせており、2014年では国内の不動産取引市場に流入した外国資本は、少なくとも1000億米ドル(約1兆1800億円)と、国内の不動産市場の取引額の約20%を占めるという。
ネクストの井上代表は「2020年のオリンピック開催に向けて海外資本による日本国内の不動産流通市場を活性化していきたい。また弊社サイトの最終目的は、地域や言語にとらわれないシームレスでグローバルな住み替えプラットフォームを構築していくこと。今回の提携をきっかけに先進的なサイトの知見を参考にさせてもらいたい」としている。
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